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幸福な時

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今はただ安心してお眠り。



















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撮影中はずっと母猫↑に睨まれていました。

身動きする度に、しゃーしゃー威嚇され、

出来るだけ微動だにせずに写しました。

目が合うと、牙見せるんですから!!!

でも、たくさん写させてくれました。



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子猫達、まれにみる美猫でしょ!!

そして母親もすごく美猫でしょー!!

キリっとした野性的な眼差し、、、、



いや、まぁ、それもそのはず、野良なんだけどね、、、、(爆)

D200 + AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G (IF)




この写真は、私の祖母の葬式の翌日に撮影したものでした。
祖母は猫をこよなく愛する人でした。
この子らの様な野良猫をとても大事にしていました。
餌場に毎日食べ物を持ってポイントを廻るのを日課にしていました。
こういうことをする事に対して「そんな事をするのはよくないからやめて!」という意見が大勢を占めるのは百も承知で。

祖母は掛け値なしにお金持ちでしたが、
そのお金を自分の為に使うことをほとんどしない人でした。
いつも質素な格好で、庭のお花を手入れしたり、猫と過ごしたり、
たまにお友達と温泉旅行へ行ったり。

若い頃に頑張って築き上げた財産で、祖母は、野良猫や捨て猫の避妊手術の費用を惜しげもなく支払いをしていました。
野良猫にエサをやるだけでは無かったのです。
祖母は慣れてきた頃合に捕まえては、それ以上同じ境遇の猫が増えないようにしていたのです。
これに関しても、それはちょっと・・・という人もいることでしょう。
しかし、放置するだけでは問題は悪化の一途というか、
ただ野良猫問題が拡大するだけです・・・。

そんな祖母の座右の銘は「金は力」・・・

祖母はある旧家の長女でした。
弟が生まれなければ跡を継ぐはずでした。
でも叔父が誕生。
お嫁に行きました。
しかし子供に恵まれず、それが理由で離婚を余儀なくされました。
昔のことですからね・・・子供の出来ない嫁はその家に不要とされたのです。
その後祖父と縁あって結婚しました。
でも、子供は出来ませんでした。
それで母が養子に入りました。
母は、祖母の実の妹の子供です。
だから私と祖母は血の繋がりがあります。

そういう事情もあり、私は家族ってなんだろうと思うとき、
血縁関係の有無でその絆は計れないと感じるようになったわけです。

祖父は私が2歳の時に亡くなりました。
だから記憶には全く一緒に過ごした思い出ってないんですが、
祖父と一緒に写ってる写真を見ると、自分が愛されていたんだなぁって分かります。
祖父に祖母はずぅっと恋していました。
最後に家で会って話をした時も、キラキラした瞳で祖父の写真を見ながら話をしましたっけ。


祖母の死後、実の祖母が亡くなった時よりずっと精神的な空白を感じました。
私には血縁上の祖母よりずっと本当の祖母だったというか・・・
人が死んで、こんなに心が寂しくなるなんて・・・
それまでに幾人の死に出会っていたのに、初めて感じた想いでした。

あの日写した子猫の無垢な瞳の輝きを見返すたび、
祖母の笑顔がよみがえります・・・・
by mizuho-24 | 2006-06-14 10:05 | てきとーびより!!